猫に合わせたキャットフードを選ぼう

総合栄養食以外のキャットフードの活用の仕方

キャットフードにはどんな種類があるの?

市販のキャットフードは、大まかに「総合栄養食」と「副食」とに分類されており、はっきり区別して表示されています。

その違いを簡単に言うと、総合栄養食は猫の健康維持に必要な成分が全て含まれたキャットフードで、いわば「それだけ食べさせておけば充分な食餌」です。

これに対し副食は、「その他の目的食」という扱いになります。 何らかの病気に罹っている場合や肥満など、栄養のバランスを整えたい時の副食もありますし、ネコとのコミュニケーションや、ご褒美代わりに与えるキャットフードも販売されています。

副食の中でも病気のケアなどを目的としたものを「療法食」。栄養補給を目的としたものは「栄養補助食」と呼ばれています。 また、猫が喜ぶように開発された趣向性の高いフードは「おやつ」あるいは「間食」に分類されます。

総合栄養食だけではダメなの?

一般的な総合栄養食は、粒状でカリカリした食感の「ドライタイプ」と呼ばれるものがほとんどです。 栄養のバランスが取れていて長期保存ができ、経済的なので、最もポピュラーなキャットフードだといえるでしょう。

しかし、この総合栄養食にも問題がないわけではありません。 基本的にネコは肉食動物なので、肉だけを食べていれば生きていけます。 しかし、このドライタイプのキャットフードには、米やトウモロコシなどの穀物が多く使われているのです。

つまり本来ネコが必要としない原材料が含まれているわけです。 ですから毎日与えていると飽きて食べなくなったり、穀物によるアレルギーを起こす危険性もあります。 そんな場合は総合栄養食以外のものをうまく活用して、ネコの食欲を回復させてあげましょう。

総合栄養食以外のキャットフードって?

ドライタイプとは違い、水分を多く含んだキャットフードは「ウェットタイプ」や「セミドライタイプ」と呼ばれます。 缶詰やレトルトパック、アルミトレー包装されているキャットフードです。

高級なものになると、人間が食べる缶詰より美味しそうな匂いがします。 これらは含まれている穀物の割合が低く、より「肉食動物の餌に近い」フードだといえるでしょう。

短所は「少量でも価格が高い」ことと、「保存がきかないこと」です。 基本的にウェットタイプは、ネコに与えた後20~30分くらいが消費期限で、食べ残した場合は処分しなければなりません。

開封しただけなら、ラップに包んで冷蔵庫に入れれば1日くらいは保存できますが、ドライフードと違ってカビが生えやすいので注意してください。

冷凍すれば1~3ヶ月は保存できますが、いずれの場合でも与える時はレンジなどで温かくしてあげる必要があります。 せっかくの美味しい匂いも、冷やして保存することで薄れてしまいますが、ほんの少し温めてやれば匂いが復活するからです。

それ以外には、間食(ネコのおやつ)と呼ばれるものがあり、文字通り食事以外に与える副食です。 これは、チーズ、干し魚、半生タイプなど様々な種類があります。

喜んで食べてもらうためには、副食を上手く活用する

ネコがいつものドライフードを食べなくなった時、まずトッピングを試して見ましょう。 簡単なものでは、人間が食べる「カツオブシ」を混ぜてみるという方法があります。

ネコに限らず多くの動物は匂いで餌を判別しますので、普段とは違う匂いがすれば、食べ飽きたドライフードでも喜んで食べるケースがあるからです。

また、缶詰などのウェットタイプの餌や、おやつタイプの間食を混ぜるのも有効です。 ただし、これらの副食を混ぜる場合は「割合」が重要です。

あまり多くすると、トッピングだけ食べて満足し、主食のドライフードを残してしまうこともあります。 「それならいっそ、総合栄養食をやめて副食だけを与えたら?」なんて考える人もいるでしょう。

副食はいわば「ご馳走」ですので、ドライフードよりも喜んで食べるネコも多いですが、こればかり与えていると、栄養のバランスが崩れ、肥満や糖尿病、尿結石などの病気になってしまう恐れがあります。

また、おやつタイプの間食は人間でいえば「スナック菓子」のようなものですので、それだけでは必要な栄養素を摂取できません。 したがってこれらのキャットフードは、しつけの際の「ご褒美」として与えるか、総合栄養食のトッピングとして必要な分だけ使用するのが望ましいでしょう。