猫に合わせたキャットフードを選ぼう

ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン用キャットフード

猫の種類に合った餌を選ぶ~ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンの場合

あなたの愛猫の種類は何ですか? そして、その猫種に合ったキャットフードを与えていますか?

もし、あなたの愛猫がペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンなどの長毛種なら、キャットフードの成分表を見て、「食物繊維」、 「食品添加物の有無」、「穀物使用の有無」、「たんぱく質の量」、「塩分の量」、「脂質の量」などの項目をチェックしてください。

猫という動物は、各々の種類によって外見や習性が大きく異なりますので、餌の選び方はとても大切です。 猫の品種に合わない餌を与え続けると、肥満になったり病気にかかりやすくなることもあるのです。 それでは、ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンの特徴や習性を勉強しながら、何故これらの成分チェックが必要なのかを検証してみましょう。

ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンの特徴

ペルシャ猫やチンチラ、ヒマラヤンと聞いてまず思い浮かぶのは「毛がふさふさしていて長い」ということですよね。 これらの猫は「長毛種」と呼ばれていて、柔らかくて長い体毛が特徴です。 性質はおっとりしていて、あまり走り回って遊ぶ事もありません。

また、舌の形状も特徴的なので、食べ方も他の猫とは少し違っています。 ですからペルシャ、チンチラ、ヒマラヤンを飼っている方は、これらの特徴に合ったキャットフードを与えてあげてください。

ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンの健康に良いキャットフード

どんな成分をチェックすればいいのでしょうか。

食物繊維(芋類)

毛球対策には食物繊維が一番です。 といっても、食物繊維なら何でもいいという訳ではありません。 食物繊維には「水溶性繊維」と「不溶性繊維」の二種類があり、不溶性繊維は非常に消化されにくいので、消化器系の弱い猫の場合、無理に消化しようとして胃腸に負担がかかる場合もあります。

その点、「芋」には水溶性繊維と不溶性繊維がバランスよく含まれていますので、キャットフードを購入する際は、原材料に芋類(サツマイモ、ジャガイモ)の記載があるものを選べばいいでしょう。 ただし、「芋たんぱく」や「芋でんぷん」は食物繊維ではありませんので混同しないようにしてください。

タウリン

タウリンは必須アミノ酸の一種で、猫にとって非常に大切な成分です。 しかし、猫はタウリンを自分で生成できないため、キャットフードなどで補ってあげなくてはいけないのです。 特にこの猫種の場合、拡張型心筋症のリスクがありますので、腎臓にも良いタウリンが豊富に含まれた餌を与えてください。

20%前後の脂質

長毛種の猫は、あまり積極的に動き回らない傾向があります。 もし運動不足で肥満の心配が出てきたら、「適度な脂質が含まれた餌」に替えてみるという方法もあります。

一般的に「脂肪分の多い食事は太りやすい」と考えがちですが、良質な脂質は猫にとってエネルギー効率の高い栄養素であり、少量でも満足感を感じやすいのです。 いくら脂質の少ない餌でも、沢山食べれば肥ってしまいます。 それよりも20%程度の良質な脂質が含まれた餌を適量与えた方が、猫の健康維持にはプラスなのです。

無添加&穀物不使用(グレインフリー)

鼻の低いペルシャ猫が流涙症になるのは先天的な要因が多いのですが、チンチラ・ヒマラヤンの流涙症は食物アレルギーが原因であるケースもあります。 アレルギーを防ぐには、穀物(米や大豆、トウモロコシなど)や防腐剤、着色料などの食品添加物が含まれてない餌が有効です。

高たんぱく

尿結石の予防には、たんぱく質が多く、なおかつカルシウム、マグネシウムが低めの餌を選んでください。 30%~35%程度のたんぱく質が含まれたキャットフードが良いでしょう。 中には40%ものたんぱく質が含まれた餌もありますが、腎臓に疾患のある猫の場合、たんぱく質の摂りすぎは危険ですので、獣医に相談して与えてください。

塩分控えめ

腎臓病の猫には塩分(リン、ナトリウム)の含有率が低いものを選んでください。

キャットフードの粒の形も気を付けよう

人間も含め、ほとんどの動物は舌の上に食べ物を乗せて口の奥へ運びますが、ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンは「舌の裏側を使って餌を食べる」という非常に変わった特徴があります。 そのため、他の猫よりも食べる速度が遅い傾向があります。

もしドライフードを食べる際にポロポロこぼしたり、しきりに顔を傾けて食べにくそうにしていたら、ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン専用のキャットフードも市販されていますので、試してみるのもいいでしょう。 これは粒の形がアーモンド型になっており、舌の裏側で食べる猫でも無理なく食べられるように開発されたものです。

また、ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンの子猫用フードも販売されていて、こちらは小さな長方形の粒になっています。

ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンがかかりやすい病気

ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンなどの猫がかかりやすい病気には色々ありますが、その中で食事によって予防や改善できる可能性があるものを紹介します。

毛球症

猫は毛づくろいが大好きで、舌で体毛を舐め、抜けた毛を飲み込む習性があります。 そうなるとお腹の中で毛が球のように固まり、うまく排出されないと、食欲不振などの原因になります。 全ての猫にかかる可能性がありますが、当然ながら体毛が多い長毛種のほうがリスクが高いです。

流涙症

ペルシャなど鼻の低い猫に特に多い病気です。 涙が多量に溢れるので、放置すると目と鼻の間が変色し、いわゆる「涙やけ」といわれる状態になります。

心筋症

心筋症には肥大型、拘束型、拡張型の3種類があります。 このうち、拡張型心筋症の場合はタウリン不足が原因の一つとされています。

腎臓病

長毛種に多い「多発性嚢胞腎」は遺伝性の病気です。 食事で予防できるものではありませんが、腎臓に疾患のある猫は塩分(リン、ナトリウム)を控えることが重要です。 また、過剰なたんぱく質の摂取も腎臓の負担になるので厳禁です。

尿結石

尿結石は雑種より純血種の猫がかかりやすい病気です。 原因ははっきりしていませんが、長毛種は尿結石になりやすく、その中でも特にヒマ ラヤンに多いようです。

大切な愛猫に健康で長生きしてもらうには、その猫種の特徴や病気のリスクを知り、それに適した餌を選ぶことが重要なのです。